現在、法人向けに様々なWebやIT(ツールやサービス)が数多く出回り、活用されています。そしてそれら個々のツールは、「これさえ活用すれば御社・貴店にとってソリューション(問題解決!)になります」と謳っております。しかし、ソリューションを信じ多額のコストをそのIT導入に投じてみたはいいものの、実際に使ってみても馴染めなかったり、そのシステム中心の行動が却ってトータル的に効率性を下げてしまっているというケースも決して少なくありません。
今回取り上げた「集客」関連も然り。無料で手軽に利用できるオンラインサービスや即効性が見込まれる魅力的な有料オフラインツールも多く存在します。貴店では、どのツール・サービスをどのように活用して良いかご理解頂いていますか?「話題だから」や「他もやっているから」とその先を見据えた対策を立てず臨んでいたりしませんか?
私達の活動の一は、店舗集客のアドバイス・コンサルティング。提案の核であるコンセプトはズバリ「自身(自社・自店舗)メディアでマーケティングを確立すること」です。一つのツールやサービスのみに固執せず、コンセプトありきでそれらの連携活用をも提唱しております。
また、私達のもう一つの活動は、スマホ用アプリケーションの開発・提供です。「はいはい・・・それね。ウチの店にもよく営業が来るよ」。という方、チョット待って下さい!その「営業マン」さんは、あなたのお店の集客の為にどんなコンセプトを提案したでしょうか?恐らくは、充実した機能が搭載されているからきっとお役に立てますよ~。と、アプリをPRをしただけだったのではないでしょうか?
私達はまず、ツールやサービスのみ単独で活用することは「諸刃の剣」と心得ております。そして自社製品だからといって過信は致しません。肝心なことは、オウンドメディアでいかにマーケティングを確立するかということ。集客への活用が有効な数あるツール・サービスの中で「スマホアプリ」というご自身オリジナルのメディアを「ハブ」と位置づけ、他サービスとの連携活用を図りコンセプトを達成することに重きを置いております。仮にマーケティングの心得が乏しい方でもすぐに即戦力となり、その後蓄積したマーケティング知識をも実践で活用できる、といった柔軟性のあるITツールがスマホアプリ(システム)。ただの一手段にすぎないことは確かですが「安定集客」という名の実がなる大木(たいぼく)の種です。

おさらい – 「マーケティング」概要

スマホアプリを活用したマーケティングにご興味をお持ち頂き、誠にありがとうございます。この理論をご理解頂く為にはまずマーケティングへのご理解が必要となります。「ま~たそんな横文字持ち出して~何なの?」・・・そう思われるお気持ち、わかります。しかしぜひ、ここは一つ話のネタとして、あるいは豆知識として。そんな程度でもこの際、結構です。ぜひご覧頂けるとありがたく存じます。深い知識を得られるようになると、それまでには想像しないほどの大きな興味が沸いてくることと存じます。お仕事に直結することでもあるので当然と言えば当然ですが。またその知識をベースに独自の方法を試せる機会をいくらでも創出できます。集客に悩むあなたの街の商店街の方々皆さんへシェアし、あなたが商店街の救世主的な存在になって頂きたい、と私は本気で思っております。
何十年も続くデフレ、消費税増税、そしてコロナ禍(ダメ押し禍っ!)。この巨大不景気を脱却できるよう心からお祈り申し上げます。

今回は主に、店舗集客についてお悩みの個人事業主様に向けてのメッセージとなります。既に御周知頂けていることであったり、あるいはココはちょっと違うんじゃない?等、お気づきの点はお気兼ねなくコメント頂けると幸いです。
尚、この記事はマーケティングについての理論を踏まえ、集客戦略の一つの案として主に「再購入システムの確立」にフォーカスしております。マーケティングそのもの解説をお求めの際は、専門の書籍や文献をご参考頂けると幸いです。

まずは、ですが・・・「マーケティング」という言葉はご存知でしょうか?以下、簡単な説明を引用しました。

経営学者ピーター・F・ドラッカーは「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」と語っています。つまり、販売活動をしなくても商品が売れる状態になるのがマーケティングの理想です。
言い換えるならば、マーケティングは「商品が売れる仕組みを作る活動」です。
Webマーケティングはその一環として、インターネットを利用した「商品が売れる仕組みを作る活動」を行うことです。

引用元:ボクシルSaaS TOP/経営企画・マーケティング/経営企画・マーケティング 記事一覧/Webマーケティングとは | 集客から効果測定までの手法と事例 – BOXIL

ピーター・F・ドラッカー氏が一躍脚光を浴びることになったは、2009年の出版書籍「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(著者:岩崎夏海)」ではないでしょうか。ストーリーの舞台が高校ということもあり若い世代からも絶大な支持を受けた一冊。これを高校の頃に読みビジネス感覚を身に着けるきっかけとし、今では一企業の代表を務めるという、知り合いが私にはいたりします。

また、オンラインマーケティング(Webマーケティング)については、インターネットを利用したマーケティングであることもご理解頂けたと存じます。そしてオンラインでのそれは、決してITやWebに関連した企業だけしか取り組めない手法ではありません。飲食や物販、サービスを展開している企業や店舗等、事業・取引形態が必ずしもインターネット介していない業種であっても無関係ではありません。恐らく貴店でもホームページやブログ、SNS等、オンラインツールを活用されているでは、と思います。

唐突ですが、それらWebやSNS等ツールは、何の為に利用しているのでしょうか?・・・失礼しました。もちろん売り上げUP・集客UPの為!ですよね。では、これらオンラインツールにどんな具体的効果を見込み、どのくらいのコストをかけていらっしゃいますか?そして実際の効果はいかがでしょうか?
もし「インスタグラムに時々写真をアップしているだけで、お客さんがわんさか来るようになった。」・・・と、何かしらな戦略概念を以て臨んでいる店舗様、あるいは「なんとなくやっている」だけでも思うような集客が成功してる店舗様、どうかコメントにてお知らせ下さい。ぜひ私共も勉強させて頂きたく存じます。そしてそのような店舗様の中には、アドバイス不要という方もいらっしゃるかもしれません。その際はどうぞこのご覧のブラウザの「×(閉じる)ボタン」を押して頂いて結構です(貴重お時間、ありがとうございました)。
一方、HPもブログもSNSも活用しているのに・・・

  • 効果が見受けられない
  • 効果があったとしてもそれがどのWebツールを介してなのかが読めず今後の手の打ち方がわからない
  • 効果があるものなのか?というそもそもの疑問がぬぐえない

お心当たりのある企業様・店舗様は今しばらくお付き合い頂けると幸いです。

おさらい – 「日本人のSNS利用の現状」

まずは数字のお話。以下はSNSの利用者数について、文献の引用です。

■日本のSNS利用者は7,975万人(普及率80%)、2022年末に8,241万人へ拡大

日本国内におけるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者(アクティブユーザー)は年々増加しており、2020年末には7,975万人に達する見込みだ。2019年末の国内ネットユーザーは9,960万人と推定されるが、SNS利用者はそのうちの78.2%にあたる7,786万人だった。2020年の年間純増者数は189万人となる見込みで、利用者は1ヶ月平均で約16万人の増加を続けている。
SNS利用者は元々20代以下の若年層が多かったが、SNSの利用が当たり前になってきたことで40代以上にも拡大しており、登録者数・利用者数ともに増加傾向が見られる。このまま普及が進めば2022年末には利用者数は8,241万人、ネットユーザー全体に占める利用率は83.3%に達する見通しである。

引用元:CNET Japan/リリース(2020年度 SNS利用動向に関する調査) – CNET Japan

こちらの文献からも読み取れるように、インターネットユーザー、及びSNSユーザー数は年々伸び続けています。特にSNSユーザー数が「アクティブ」であることに、私も正直なところ驚きました。これは「SNSのアカウントを作りはしたものの(登録したものの)実際には使っていない(投稿していない)」という非アクティブなアカウントの件数が省かれているにも関わらず巨大な数字が示されているということです。上の引用文献中には、去年の実績にネットユーザーの情報もありますので、現在の日本の人口とも参考がてら比較してみたいと思います。尚、総務省統計局によると去年12月1日時点での日本の人口は約1.26億人とのことです。

SNS利用者数 対インターネット利用者数
・・・78.2%
インターネット利用者数 対人口
・・・79.0%
SNS利用者数 対人口
・・・61.8%

言い忘れました!集客・売上UPの為になぜSNSに着目するのかということを。それは当然SNSが有益な情報を求めた人が数多く集まる場所だからです。今やWeb(オンラインマーケティング)の為には必須のツールにして大変有効な販売戦略の手段となります。現在、SNSを有効に活用できていない店舗様も多く見受けられますが、具体的にどのようにすれば良いのか、というお話の前にまずはSNSが大きな市場(になり得る)ということをその利用者数から再確認頂ければと存じます。

注目すべきは、日本の人口の6割以上がSNSを利用しているという点。前述の通りSNS利用者はアクティブユーザーのみで算出。この条件を考えると、意外と感じるほど数字が大きいと感じますが、加えて注目すべきは、日本は現在「超高齢化社会」である、ということ。数字の根拠となる「分母」にはいわゆる、おじいちゃんやおばあちゃんの人数もしっかりと含まれています。
このような条件下で算出された数字を改めて考えると、「6割以上(5人のうち3人)がSNSの利用者」という割合がいかに巨大な数字かがお分かりいただけることと思います。
「オンラインマーケティング??・・ウチの顧客にはお年寄りが多いからインターネットとかSNSとか関係ないよ」・・・と言っていられない状況が数字に反映されているわけです。

ぐるなび・食べログ・ホットペッパー。これってWeb(オンライン)マーケティングなんでしょ?

いわゆるグルメサイト(グルメポータルや予約サイトとも言われています)は、飲食店にとって集客の為のマストアイテムとなっていることと存じます。もしも今すぐ掲載をやめることになったら死活問題!・・・グルメサイトはそういった重要な立ち位置になっている店舗も少なくないことでしょう。
もちろんやめる必要なんてありません。グルメサイトというWebを経由し集客が完成しているのであれば立派な「マーケティング」です。しかし「再購入システム確立」という概念で考えるとそれは「マーケティングのきっかけ」と位置付けるべきと思われます。なぜなら、グルメサイトの大きな役割は「一見客・初見客を連れてくること」が主だからです。繰り返しお店を訪問してもらい、お店が持つ強みや特徴(USP)をより深めファンになってもらえる。グルメサイトのみに集客能力を依存状態の場合、これはユーザーの意思に委ねられてしまいます。

参考:主要グルメポータルの掲載コスト

代表的な決済サービス 会員数 月間利用者数 登録店舗数 有料会員価格(月額)
食べログ 100.3万人(有料会員) 約1億1,846万人 約90万店 ※有料店舗約2.6万 従量課金+
ライトプランS:10,000円
ベーシックプランS:25,000円
プレミアム5プランS:50,000円
プレミアム10プランS:100,000円
ぐるなび 1,885万人 約5,600万人 約16万店 ※有料店舗59,173店 ビギナー会員プラン:月額1万円〜4万9999円
正会員プラン:月額5万円以上
ホットペッパーグルメ 約8000万人 約4,500万人 約52,000店 B:32,000円〜40,000円
A:64,000円〜69,000円
SS:120,000円
SSP:180,000円
Retty(レッティ) 約4,000万人 約4万店 ブロンズ:19,000円
シルバー:28,000円
ゴールド:48,000円
ラーメンプラス、そば・うどんプラス、バープラス:12,000円
ヒトサラ 約2,000万人 75万9,833店 初期費用:60,000円
ライトプラン:10,000円+予約手数料
ベーシックプラン:20,000円+予約手数料
ゴールドプラン:30,000円+予約手数料

引用元:TOP/店舗経営/ノウハウ一覧/店舗経営/ノウハウ – 飲食店向けサービス・情報比較メディア CAROT(キャロット)

参考として主要なグルメサイトを活用する際の料金を引用しました。設定料金もいろいろと見受けられます。サービス利用をご検討の際はどうぞ慎重に。そして、ズバリ、グルメサイト内は「レッドオーシャン」であることもどうかご念頭に。サイト内の滞在時間、回遊率を上げるべく、お店を比較させる仕掛けが随所に打たれています。そして店舗は大切なお客様。より高額なプランの利用店舗を優遇しないわけはありません。サービスの利用をどうか「(集客の為の)最終手段」と考えず、「(マーケティングの)きっかけ」と捉え「その次」の策を打つことが求められます。

再購入システム構築の為の「概念 – 方法論」

ここで、私どもが考える概念、それを実行すべき方法論を簡単に箇条書きにしてみました。本来は、概念のその先に「ビジョン」があり、方法論から辿ることができる一本の線で結びたいところです。この場では「再購入システムの構築」がそれにあたりますが、ビジョンはそもそも「経営理念」と同じこと。個々で異なります。このシステムが、現在貴店が掲げていらっしゃる理念にそぐうものなのか、という確認をするにも良い機会かもしれません。

概念
  • 一見客がリピート客に変わる
  • 客自らが口コミでお店を宣伝してくれる
方法論
  • 顧客の囲い込みとファンの育成
  • 自由に情報を発信しそれを受け取ってもらえる環境づくり
  • 双方向にコミュニケーションができる環境づくり

方法論の実践 – まず押さえておきたいこと

実践に際し押さえておきたいことは、マーケティングにはオンラインとオフラインがあること。ホームページやSNS、グルメサイト、グーグルマイジビネスを活用等、いわゆる、インターネットを活用したオンラインとは別に、インターネットを活用しないマーケティング全般を指すオフラインマーケットがあるということです。

参考:オフラインマーケティングの具体的な施策例

  • プリントメディア(チラシや折り込み広告などペーパー)の活用
  • テレアポ(電話営業)
  • ダイレクトメール(郵送)・FAXダイレクトメール
  • セミナー・展示会・イベント・製品発表会

SNSの活用などの「オン」、紙のチラシ配布等の「オフ」。両方のマーケティング、「とにかく今現在の集客を向上させる」ことのみにチカラを注いでしまい、それがいつのまにかライフワーク且つ目標となっているという店舗様もいらっしゃるかもしれません。今回ビジョンとして位置づけました「再購入システムの構築」。ぜひ貴店の現状の販促活動とも照らし合わせご覧下さいませ。

オンラインとオフライン – それぞれの長所と短所

オンラインマーケティング
Webを経由し、理論上不特定多数のユーザーにアプローチが可能。特にSNSでは、利用者間の拡散も期待でき、それにより高い宣伝効果を得る事ができるのが魅力。反面、訪問者数を確保することが難しい
オフラインマーケティング
ネット環境とは異なりその範囲は大幅に狭まるという点は不利。しかしその分、オンラインに比べるとより確実な(顧客や見込み客への)リーチが見込まれることは魅力。また、例えば電話の場合は、より小回りも効き密度の濃いマーケティングもできる。そして不利その2として、ツールの準備に手間がかかったり多くのマンパワーが必要とされる

マーケティング成功の為には市場の大きなオンラインで勝負する

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