地上からの視覚角度が45度?!
みなさんは江島大橋をご存じだろうか?
通称 べた踏み坂 と言われ、今や人気の観光スポットである。
何故人気なのか?
それはこの坂の傾斜角度にある。その角度はなんと、地上からの視覚角度が45度とも言われている。

北側より撮影された江島大橋の全景。 画像引用:Wikipedia
45度と言ってもピンとこない方も多いのではないかと思うので以下にわかり易い例を二つほど。
「45度」例

三菱自動車の4WD車両プロモーション。 画像引用:KMGホールディングス株式会社

「よみうりランド」のアトラクションの一つである「バンディット」の最大傾斜角は45度。 画像引用:AllAbout「日本の名作ジェットコースターランキングBEST10」
このように、非常に急傾斜であることがわかると思う。
はたしてこのような急勾配の道を車が走ることができるのだろうか?興味津々で臨みたい。
江島大橋について
江島大橋は鳥取と島根の県境を結んでいる。通称「ベタ踏み坂」と呼ばれているポイントは島根県側の坂のみを指している。
しかし、実質は鳥取県境港市の観光スポットとして有名となっている。
境港市といえば、漫画家・作家としても有名な水木しげるの出生地。「鬼太郎のまち」としてもその名を轟かせている。

「ゲゲゲの鬼太郎」オブジェ。境港市「大量市場」前。 画像引用:NAVERまとめ「2014年鳥取県の花火大会の予定まとめ」

「ベタ踏み坂・江島大橋」看板の写真
江島大橋データ
- 平成9年着工
- 平成16年完成
- 総事業費228億円
- 全長1,446.2m
- 海面からの高さ44.7m
- 勾配:6.1%(松江市側)、5.1%(境港市側)
- 受賞歴
- PC技術協会作品賞(平成17年)
- 社団法人照明楽器「照明普及賞」(平成17年)
データ中の「PC」とはプレストレスト・コンクリートという橋梁の素材のこと。PCを用いたラーメン構造でこの橋は製造されている
尚、この構造(橋台と橋桁が一体化して繋がっている)の橋としては現在日本一の長さとのことらしい。
「日本一の長さ」という文言が少々引っかかる点ではある。「長さ」はむしろ勾配をゆるやかにする為にあるのではないかと。
実際に訪れたことのある人曰く「巨大な橋だけのことはあり、頂上までの距離は長く、先を見通すことは困難だがベタ踏み坂と言われるほどの急こう配ではなかったね。」
・・・やや不安を覚えながらも私は車に乗り込んだ。
ベタ踏み坂を車で通過し結果・・・。
こちらの写真は、「江島大橋」の全景。
全景というだけあってその橋の距離は伝わるが急勾配感は伝わりにくいかもしれない。見方によっては、勾配はおろかむしろ直線に近いような気もしないでもない。

北側より撮影された江島大橋の全景。 画像引用:Wikipedia
では体験スタート!
確かに多少は急な坂ではあった。そして通常よりはアクセルを強く踏む必要もあった。
しかし のっけから不安が的中してしまった。
視覚角度45度の坂とまでは残念ながら思えなかったのである。
噂によると、ほとんどの人(観光客)はこのあたりで「意外と大したことなかったな」と、とりあえずの写真を撮りすぐに帰ってしまうそうな。
実際に体験したからこそ頷けることである。

「ベタ踏み坂」の秘密とは。
突然だが、ここに江島大橋の驚くべき写真がある。これぞ視覚角度45度の超ド級急こう配!!

江島大橋の45度クラスの急勾配を捉えた!
「こんな急な坂は無かったゾ。この写真は本物?!」
周辺を念の為に確認したが、この写真は間違いなく江島大橋(べた踏み坂)であった。
加えて、加工や偽造の類ではないこともわかった。
いずれにしても、この橋が「ベタ踏み坂」と呼ばれる秘密が「写真(撮り方と撮影スポット)」にあることがわかった。確かにこれなら45度の激坂に見え、話題も広がるはずである。
さらに調べてみると、橋からはやや離れた場所からカメラのズーム機能を使って撮影することらしい。
つい先ほどは、私も「意外と大したことなかったな」派であったが、この写真を見た途端に心が躍った。
「この撮影スポットを探してみよう!」と。
絶好の撮影スポット、実は「島根県」に
勾配 6.1% の島根県松江市側から「ベタ踏み坂」の迫力のある全景を捉えるようとすると、少しずつ遠ざかることとなる。
すると間もなくT字路交差点に突き当たる。
そこには、コンビニエンスストア「ファミリーマート」がありここに車を駐車しT字路脇の草むらに乗り出して撮影する観光客もいる。

江島大橋を島根県側に進んだ突き当りのT字路に店を構えるファミリーマート

T字路脇の草むらから江島大橋を眺める観光客
しかしここでは、先ほどの迫力ある写真も全景も撮影することができない。
いったいこの写真の撮影場所は何処だというのか。
その答えは大根島に。 - Googleマップ-
江島大橋(島根県側)のたもとから実に約3km離れた大根島に撮影スポットを発見。
江島大橋の全景・撮影スポット
まず、江島大橋の全景が見事に収まっているこの撮影スポットを探してみるとする。
撮影場所は、大根島内を通る県道338号線の海沿い。Googleマップ記載情報で言うとちょうど「寺津尻浄化センター」さんのあたりである。
江島大橋の「急勾配」・撮影スポット
そして問題(?)の「急こう配の江島大橋」の写真。その撮影スポットとは!
実はこの写真も同様、大根島内を通る県道338号線の海沿いである。先程の場所より更に西へ(江島大橋から遠ざかる方向へ)向かい。Googleマップ記載情報で言うところ「寿物産」さんのあたりがベスト。
隠れた名所「島根県」
ベタ踏み坂こと「江島大橋」の観光スポットとして有名なのは鳥取県境港市であるが、「インスタ映え」もびっくりな素晴らしい写真を収めることができるのは、なんと島根県。
大根島ののどかな地形と遮るものが無い壮快な風景。
この場所なら江島大橋の迫力ある写真を収められること間違いなし。
参考にして頂けると幸いである。
今回使用した車両
ダイハツ タントカスタム (LA610S)
* 使用パーツ:外装・内装(フロアマット 等)DIplanning 製
最後に

ドライブや風景等撮影の際は、近隣のご迷惑そして通行の妨げにならぬようマナーを守ましょう。脇見運転や危険な運転も絶対に禁物です。
「くるまにあ」は、あなたの有意義なカーライフを応援しています。
この度も、お読み頂きありがとうございます。